執務環境整備支援(5Sの推進)
役所の執務室はどこも共通で雑然とした執務環境になりがちです。
その要因の1つは多量の文書です。
ファイリングシステムの導入で不要文書や重複文書は排除され、執務スペースセービングは進みますが、 問題は文書以外の事務用品、消耗品、書籍、カタログ、パンフレットなどの文書以外の物です。
これらの物についても文書同様に5S(整理、整頓、清潔、清掃、しつけ)を徹底し、執務室の整備をしましょう。
執務室の5Sとは
執務室の5Sとは、整理、整頓、清潔、清掃、しつけによって執務室のムダをなくし、効率よく仕事ができる執務環境に変える活動です。
要る物と要らない物を区別して要らない物を処分し、スッキリ広々とした執務環境にする。
要る物を所定の場所にきちんと置き(定置定点管理)、誰もが必要な物を必要な時に即活用できるようにする。
誰が見ても誰が使っても不快感を与えないようきれいに保ち、清潔感のある執務環境にする。
身の回りの物や職場をきれいに掃除をして、衛生的で明るい執務環境にする。
職場のルールや規律を守り、常に5Sを維持できるようにする。
5S活動の目的
快適なスッキリした職場をつくること
執務室のスペースセービングをすること
ムダをなくすこと
仕事を早く進めるようにすること
業務の質の向上と効率化をはかること
5Sの事例
事務用品の整理
共同利用の事務用品は分散させず、一箇所に集中保管する。
細かいものはボックスなどを使用し、小分けして混在しないようにする。
ムダな在庫を持たないようにするため、発注点管理をする
保管場所をできるだけ広く各部または各フロアーで集中保管する
起案文書の整理
現行使用の書類用挟み(クリップボード)をフォルダーに変え、各係・班ごとに起案用のフォルダーを設定し、これに入れて決裁を受ける。
フォルダーの中は複数件の起案文書が区別できるよう、一件ごとにクリアフォルダーに入れる。
管理職(部、課長)の机上の決裁箱はボックスに変え、ファイルボックスにフォルダーを入れ立てて管理する。
ファイルボックスは未決と既決の2つを設定し、起案時は未決のボックスへ、決裁後は既決のボックスへ移す。
執務室全体の整理
机の上はあくまで作業をする場所です。
進行中の仕事関係以外のものは、基本的には置かないようにしましょう。