人事評価事業のお客様

今回は「ツインリンク もてぎ」で有名な栃木県茂木町様にお伺いしました。

茂木町様は東京都から100q圏内に位置し、里山や棚田に代表される豊かな自然に恵まれた「ゆず」の生産でも有名な人口13,000人、職員130人の町です。

平成18年度の人事評価制度導入当時より本事業に力を入れてこられた服部副町長に、導入経過や活用状況等をお聞きしました。

茂木町
副町長
服部 公一 様

※所属部署・役職は掲載当時のものです。


平成の市町村大合併において、茂木町は合併しないで自立していくことを選択しました。そのためには大幅な行財政改革が必要になり、3保育園の民営化や給食センターの統合と民間委託等の改革を進め、平成16年度198人の正職員を平成24年度には136人としました。

一方、福祉部門を中心に、国や県から町に対し、様々な事務事業が移管されてきました。 又、過疎町村として多くの対応すべき困難な課題も山積していることから、職員の能力アップのための人材育成が急務であったため、本制度を他市町村に先駆け導入したと言うことです。



現在当町の人事評価制度は能力評価が中心であり、平成20年度より年2回の勤勉手当及び任用等に活用しています。

今回の地方公務員法の改正により、業績評価も必須となっていますので、今年度中に業績評価も含めた制度の見直しを実施し、平成27年度より任用、給与、分限等の人事管理の基礎としたいと考えています。



庁内に人事評価制度運営委員会をもって職員・組合等の代表者を入れ、十分な話し合いの上、能力評価を中心に段階を踏んで実施して来たことから、職員の中に人事評価制度の運用は定着し、苦情等はありません。2次評価者である町長や副町長に対する苦情はこれまで1つもでていません。

先般の職員アンケートの 結果でも60%以上の職員から給与処遇への反映について賛成の意向結果が出ています。私も職員1人1人の人事評価後の自己申告をつぶさに見ていますが、職員が本制度に前向きに取り組んでいること及びそれなりの成果がでていることを評価しています。



まず評価者が公正公平に部下を評価するための毎年研修を実施していること。被評価者についても全職員を対象に「人事評価制度の必要性・目的」を研修等により理解させたこと。そして評価は「絶対評価」であることを徹底させたこと。等、本制度の意図するところを評価者、被評価者とも相互に理解し、職員個人個人の能力向上によって働きがいと組織の活性化に繋がることを配慮しています。そのため、評価後の面談に力を入れ、評価者と被評価者の十分なコミュニケーションをとってもらうよう願っています。



現在少数精鋭主義で職員は日々の業務遂行に当たって課題解決のため頑張ってくれていると思います。ただ欲を言えば相対的に課長補佐・係長クラスの 企画力や創造力不足により事務処理能力が低下している。どうしても指示待ちの姿勢から脱却できていないようにも思います。

現在、世の中の流れが速いため、良い仕事をタイムリーに適時的確な業務遂行が求められています。その点では、現在スピード感も欠けるように思いますので、人事評価の結果を分析して評価項目における劣る能力のスキルアップのための更なる人材育成のためのOJTや人材育成の研修も取り入れ、 能力アップに結びつけていきたいと思っています。



私は研修は毎年継続しないとダメと思っています。
又、テーマやカリキュラムも継続性がないと研修効果は低いと思っています。 この意味で、御社に統一して毎年研修の実施をお願いしていますが、研修後のアンケートの意見も下記のように職員の反応も非常に良い結果で喜んでいます。

 研修を受けてやる気が出た。もっと早くこの研修を聞きたかった。
 具体的な演習問題がわかりやすく、理解が深まった。
 先生のおっしゃることが的を得ており、ハットさせられた。
 話術が巧みでスピード感もあり、理解しやすく退屈しなかった。
 しっかりと自己評価して職務遂行した結果をアピールしていきたい。
 評価項目の着眼点を常に意識して職務を遂行することが必要であると感じた。 …など


一貫して御社に研修をお願いして来たことが本町の現在の制度定着に繋がったものと感謝しています。私達の要望に沿ったプログラムを用意していただいたことも成果に表れているものと思っています。

今年度業績評価を含めた人事評価制度の見直し構築をしたいと思っていますので、目標管理の方法等のアドバイスや、研修等引き続きお願いしたい。


長時間のインタビューありがとうございました。
御町の職員の皆様の何がしかのスキルアップに繋がり、御町の組織力アップにより益々ご発展いただけるよう、今後とも努力いたしますので、よろしくお願いいたします。



茂木町の特産品 ゆず





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